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微生物資材について

微生物資材について 過去、微生物資材は「おかしくなった土をもとに戻したい」という農家の思いを背景に、様々な研究所や公的な研究機関をも巻き込んだ一大ブームを引き起しました。しかし、その後「効果が表れない」という声が増えていき、現在は批判的な意見も少なくありません。
ここでは微生物資材に対する基本的な考え方と「効かなかった」原因について味噌を例にしながら述べて行きたいと思います。

蒸したダイズに水や塩を加えただけでも自然に発酵はしますが、麹がなければ味噌にはならず腐っていくだけです。そして、質の良い味噌をつくるには特定のコウジ菌が必要になってきます。これと同じく、農業で使用する堆肥や発酵肥料などをつくるのに最も適した微生物たちがいます。
当時、喧伝されていた微生物資材は単一種の微生物で効果をねらったものや、複数種微生物が含まれていてもそれさえ使えば効果が出るといったものがほとんどでした。しかし、有機物の発酵や土壌の世界は極めてしくみが複雑で、単一種の微生物では効果を発揮できません。また、ただ多種類入っていればよいというわけではなく含まれる微生物の質とそれらのバランスが重要なのです。

さらに、いくら良い麹でも、ダイズの質が悪かったり、塩や水の加減を間違えれば良い味噌ができないように、堆肥や発酵肥料も同じで、原料の質が悪かったり、配合や管理を間違えれば良いものはつくれません。微生物資材が効かなかった原因はこれら微生物の種類や量、バランス、また原料の質、資材の使い方などに問題があったと考えられます。
そこで私たちは、最も適したバランスと生命力をもつ有用な微生物群(細菌・酵母・糸状菌)に富む微生物資材「バイムフード」を1940年代末に開発しました。

夢ではない、農薬に頼らない栽培

夢ではない、農薬に頼らない栽培 バイムフードは私たちの「島本微生物農法」にとっては不可欠なものではありますが私たちの技術の全体のごく一部分の要素にしかすぎません。つまり、バイムフードは直接的に作物や土壌に効果を表すのではなく、その発酵力で有機物を土にやさしく、効果の高い資材に変え、それら手作り資材の駆使によって間接的・総合的に効果を発揮するものです。

私たちの農業技術は、作物の生命力を十分発揮できる環境を作ることで、できるだけ農薬や化学肥料に頼らず、安全でおいしい野菜を収穫することを目指しています。これらは非常に手間のかかるものかもしれませんが、長い目でみると野菜を作り続ける土地にも優しく、農薬を使わない安心な食材を望む消費者にもマッチした農法です。

「島本微生物農法」には土づくり、発酵肥料、葉面散布の三つの柱があります。基本となる土づくりでは、バイムフードを粘土に拡大培養し、直接施用で土壌を活性化させる[土こうじ」。木材クズ、モミガラ、イナワラ、家畜フン、生ごみなどを堆肥化し、土壌中に良質な腐植を増やす「温醸堆肥」を用います。発酵肥料には「高級有機質発酵肥料(ボカシ肥)」「りん酸発酵肥料]「天恵緑肥」などがあり、バランスよく作物に養分を供給し、病気も防ぎます。葉面散布には『拡大バイエム酵素(黒砂糖農薬)」「トウゲン」「ファーマン」などがあり、作物の光合成をおぎない、栄養障害も防ぎます。
また、有機農業の課題である除草と土壌消毒には、施設栽培では「ソイルクリーン」による太陽熱発酵熱処理で土壌病害を防ぐ技術を確立しています。近年注目されている米ヌカによる水田除草についても早くから研究を進め、効果を安定化させる技術を確立しました。

二十一世紀の食糧暗黒時代を乗り切るため、また、環境を配慮した農業を実践するためにも農薬に頼らない環境保全持続型農業の実践は急務であり、消費者が求める安全で美味しく栄養のある農産物を提供しつつ、その生産性を向上させる具体的技術として私たちの「島本微生物農法」が皆さまのお役に立てると確信しております。